『空気のつくり方』、著者は池田純横浜DeNAベイスターズ社長、9/11~9/17有隣堂ビジネス書ランキング1位の横浜で話題の本である。
横浜DeNAベイスターズの5年間のグラウンド外での取り組みがよくまとめられていて重宝である。
驚異的な業績改善をなし遂げてきた著者だけあって、随所に成果の数字がちりばめられているが、気になる数字を見つけた。
これまで、ベイスターズはファンクラブ会員数の伸び率しか発表して来なかったが、初めて実数を明らかにした。
7/31のweb受付締切前の数字のようだが、7月執筆ということなので大きく違うこともないだろう。
数字以上に気になったのは、発表のしかたである。去年までは盛大にプレスリリースしていた。
それが一転、著書の一文でふれるだけという地味な出し方をしてきた。
もう一点。先ほどの引用、「4年間では約10倍」、つまり、基準はDeNA参入直前の2011年である。今回は2010年、基準年をずらしている。お察しの通り、去年より会員数が減ったのでおおっぴらに言いたくないのだ。去年の約1/3以下になったと私は見ている。詳細は当ブログ記事「会員番号から探るファンクラブ会員数」を参照していただきたい。
会員数が減ることに驚きはない。当ブログ記事「限界の特典チケット 2015年度ファンクラブ」で述べたように、去年は会員数が多すぎて特典チケット制度が危機に瀕した。そのため、今年は制度変更をしたが、休日しか来られない人達にはかなり手痛い変更であった。
当然、池田社長も減ることを覚悟の上で変更を決断したはずだ。それでも受けとめ切れないところがあったのかなと、屈折した数字の出し方に感じる。
いつか、空気を壊さないようにこのことを発表してくれるものと期待している。
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横浜DeNAベイスターズの5年間のグラウンド外での取り組みがよくまとめられていて重宝である。
驚異的な業績改善をなし遂げてきた著者だけあって、随所に成果の数字がちりばめられているが、気になる数字を見つけた。
二〇一〇年の時点で約五〇〇〇人だった会員数が、二〇一六年現在、なんと一五倍の七万五〇〇〇人を超えるまでに膨らみました。
空気のつくり方,31ページ,池田純,2016/8/30,幻冬舎
これまで、ベイスターズはファンクラブ会員数の伸び率しか発表して来なかったが、初めて実数を明らかにした。
7/31のweb受付締切前の数字のようだが、7月執筆ということなので大きく違うこともないだろう。
数字以上に気になったのは、発表のしかたである。去年までは盛大にプレスリリースしていた。
DeNAが今季の事業総括を発表。集客面での躍進が際立つ結果となった。
《略》
さらに球団公式ファンクラブの会員数も昨年の約1.5倍、DeNAベイスターズが誕生したここ4年間では約10倍に。
DeNA、大入り&チケット完売は球団最多 最下位も集客面で躍進際立つ,2015/10/9,Full-count
それが一転、著書の一文でふれるだけという地味な出し方をしてきた。
もう一点。先ほどの引用、「4年間では約10倍」、つまり、基準はDeNA参入直前の2011年である。今回は2010年、基準年をずらしている。お察しの通り、去年より会員数が減ったのでおおっぴらに言いたくないのだ。去年の約1/3以下になったと私は見ている。詳細は当ブログ記事「会員番号から探るファンクラブ会員数」を参照していただきたい。
会員数が減ることに驚きはない。当ブログ記事「限界の特典チケット 2015年度ファンクラブ」で述べたように、去年は会員数が多すぎて特典チケット制度が危機に瀕した。そのため、今年は制度変更をしたが、休日しか来られない人達にはかなり手痛い変更であった。
当然、池田社長も減ることを覚悟の上で変更を決断したはずだ。それでも受けとめ切れないところがあったのかなと、屈折した数字の出し方に感じる。
いつか、空気を壊さないようにこのことを発表してくれるものと期待している。
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