昨日の決勝打は久々に7番先発起用された倉本によるものだった。この打順は他に飛雄馬や荒波、井手、関根などが起用されて好結果を残している。

バルディリスの好調がチームを導くで述べたように今年はバルディリスの長打がやや少なく、7番にチャンスが巡ってくる。今年のここまでの7番の成績をまとめた。この数字は各試合の打者出場成績から7番を集計した。よって先発だけでなく途中出場も含み、前述の個人の成績の合計ではない。

ベイスターズ7番打者打撃成績(5/10まで)
打席    150
打数    140
安打     36
塁打     50
四球      6
打点     19
打率   .257
出塁率  .287
長打率  .357
OPS  .644

特に目立つ数字ではない。OPSでみればリーグ20位台、ジャイアンツの片岡(.657)くらいだ。

しかし、平凡な成績の割には打点が突出しており、梶谷、ロペス、バルディリスより多い。この神がかった勝負強さで勝ちを拾っているのがここまでのベイスターズである。

今後この傾向は続くのか。倉本(.453)の出番が減っているので改善する余地はある。とはいえ、起用した選手が当たり続けるのは、果たして運なのか実力なのか、今後に注目していきたい。

参考として、当時主に7番を打った選手の年間成績を挙げておく。

進藤達哉(1998)
打席   456
打数   390
安打    94
塁打   157
四球    52(敬遠5を含まず)
打点    54
打率  .241
出塁率 .331
長打率 .403
OPS .734

守備の人、意外性の打撃と当時形容されていたが、OPSから見て明らかに過小評価である。今年の7番が上回るにはあまりにも高い壁?
いや、ひょっとしたら…