まず今年と去年の成績抜粋を見てほしい。()内の数字はリーグ内順位である。

年度  2014     2015(5/6まで)
打席   510      125
併殺打   20        1
打率  .255(24) .303(5)
長打率 .437(14) .431(6)
出塁率 .331(22) .376(8)
打点    52(24)   15(8)

打率はかなり上がったが長打率はほぼ同じ、ということは長打が減っている。といってもホームラン1本と2塁打2本相当(塁打数約5)なので、単なる誤差かも知れない。出塁率の上昇が打率の上げ幅に近いことから四死球は大差ない。併殺打は大幅に減っていて、昨年のペースなら4本は今頃打っているはずである。

去年は引っかけて三塁側ファールと併殺打が非常に目立ったが、今年は減った印象がある。むしろ引きつけて右へ強い打球が飛んでいる。このスタイルの変化で飛距離はやや鈍ったがヒットを増やしていると感じる。
この変化は今のところ成功といえる。ホームランのペースはやや落ちたとしても、去年は不振で先発を外れた時期もあったため、順調ならば今年の方が打席数は増えるに違いなく、15本程度は見込める。走者に梶谷や筒香がいる場面が多いので単打でも打点は増えるだろう。走者としてホームを踏めるかは7・8番次第だが、ここまではうまく好調の選手をやりくりしている。監督の腕の見せ所である。

確実性を増した打撃でますます期待できる選手となった。好調を続けてほしい。
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